びゅんびゅん。

新しい公演の稽古がはじまるたびに、それがどれほど親しく信頼の深い仲間とともにするものであろうと、激しく緊張します。
まったく新しい旅に、まったく新しい役割を互いに担って挑むからです。



タオルまわしは、だんだんとグル―ヴィーさが増してきた。
台本を読む。立ち止まり、立ち止まり、読み進む。

帰りの電車で、城戸さんが公演の終わった後に観たという『レヴェナント』のあらすじを聞いて、この世の地獄だなあ、と思った。
でも、この世の地獄は訪れる。否応なしに。突然に。

災厄を描く虚構は、訪れる災厄から身と心を守るためにも存在してくれる。
『リア王』を読んでいれば、エウリピデスの悲劇を、オコナーの短編集を、『アンナ・カレーニナ』を読んでいれば、苦難の訪れに対して、踏ん張りがきく。

夏が近くて、もう汗だくだ。じめじめとして湿気が強い。だめだ。

(波田野)

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